従前から,住宅建築請負,及びリフォーム工事を手がける会社で,特に,建築に力を入れてから,年間成約件数も10棟をこえ,売上高も3億までになっていました。
しかしながら,利益率の低下,施工管理の問題,営業マンの力不足,など新たな問題も発生し,経営状況が次第に悪化し始めました。
その後,新件受注の請負代金が前の工事の支払,及び債務の返済に充てられるような状態になり,受注が止まれば,経営破綻しかねないような状況が続きました。
そのため,営業マンを減らすなど経費削減を行ないましたが,成約が止まったため,支払いが滞り,自己破産申立てに至りました。
債権者数が60社あり,中小規模の工務店,下請業者が多かったため,弁護士介入,受任直後,債権者からの連絡,取立てが厳しく,沈静化するまでの間の対応が大変でした。