破産をすることにより,原則として,ご家族への法的な影響はありません。
法的に,家族へ影響が出る場合,すなわち,他人の債務について,責任を負う場合として,次のふたつのケース,
① 連帯保証人として,署名をしている場合
② 相続が生じた場合
が挙げられます。
①は,ご家族が連帯保証人として,署名をすれば,保証債務という債務が発生しますので,主債務者が支払いを滞らせた時点で,債権者から請求をされるという影響が生じます。
②は,主債務者,保証人が亡くなられた場合,相続人として,債務を相続することにより,債権者から請求をされるという影響が生じます。もっとも,相続の場合,相続しないという,相続放棄を選択することも可能です。
ご家族名義の財産について,破産での換価対象外になるため,そのまま残すことが可能ですが,例えば,直近に,破産者から,ご家族名義へ,銀行預金を移したり,保険の契約者を変更した場合,財産隠しになってしまいますので,戻さないといけないということになります。
その他,ご家族の会社に連絡が行ったり,子供さんの学校への影響などはありません。