自己破産を理由に会社,事業を廃業する場合,あらかじめ,いつまで事業を継続して,どの日を廃業のXデーとするか決めないといけません。
その際,今現在,動いている事業内容,現場の状況などを考えて,切りのよいタイミングがあれば,その日をXデーの候補日として設定をします。
破産を意識し始めた段階から,新規の仕事はなるべく取らないようにしつつ,現在,動いている仕事を終わらせていくということになります。
ただ,現在の仕事や現場等が複数ある場合,全ての仕事について,よいタイミングはないと思われますので,できるだけ被害が最小限になるように配慮をしないといけませんが,どうしても途中で終わってしまう仕事,現場が出てしまうのもやむを得ないと思われます。
その際,債権者の通知に加えて,得意先,発注先へ,廃業,及び仕事が継続できない旨を連絡して頂き,必要があれば,後任の業者を紹介したりという程度の配慮は,可能であれば対応した方がよいでしょう。
それ以降の処理については,得意先,発注先側が考えて動かれますので,お任せしておくという形になります。